J.GRANの基本思想:取締役 住宅事業本部長 田中 康規 J.GRANの基本思想:取締役 住宅事業本部長 田中 康規

作り手の思いだけではなく、お客様に求められるものを。

Question
J.GRANが一番大切にしていることとは?

田中

ブランド立ち上げ当初から一貫しているのは、常にお客様の視点で考えるということです。

「デザイン性をより高めたい」「こんな便利な機能を見つけた」・・・。ものづくりというのは、一生懸命になればなるほど思い入れが強くなるものです。それ自体は素晴らしいことですが、作り手の思いが先に立つのではなく、主語はお客様でなければならない。
すべての段階において、「お客様に本当に喜ばれることは何か」を問い直すようにしています。

Question
お客様視点に立つとは、どのようなことでしょう?

田中

お客様がこれから先何十年もお住まいになることを強くイメージすることで、デザインにも配慮しつつ、安全性や使い勝手など基本的な品質を深く考えることができます。
将来を見据えてお客様にご安心いただける提案ができるように。そこがディベロッパーとしての力量だと考えています。

Question
品質管理の基準はかなり厳しいそうですね。

田中

建物というのは、設計など企画段階から施工現場まで、多くの人が関わって造り上げていくものです。各工程のプロにしっかり取り組んでもらっていますが、私たちもしつこいくらいに確認をさせてもらっている。
特に、完成後には目視確認できなくなるような構造部分のチェックや現場の安全パトロールなどは、当社の品質管理担当者の大切な仕事です。そのほか、見た目が美しいだけでなく滑りにくい床材であるか、植栽の種類はメンテナンス性に問題がないかなど、細部に至るまで厳しいチェックが入ります。

お客様により近い立場にあるディベロッパーだからこそ、違った物の見方ができることもある。現場監督さんからは「いつもながら、JRさんはしつこいね(笑)」と言われつつもこの体制は貫いています。

Question
アフターサポートへのこだわりについてはいかがですか?

田中

私自身がアフターサービス対応をする部署や管理会社の立ち上げから関わっていたこともあり、居住者様の声を聴く機会に恵まれてきました。

住宅というのは正解・不正解では片づけられない問題がいろいろ起きるものです。コストの問題もありますし、お一人おひとりが望まれることも少しずつ異なる。そのようななかでも、どの答えを選ぶことが最善なのかコミュニケーションを重ねていくことが大切だと思っています。

Question
お客様視点がJ.GRANらしさにつながっているのですね。

田中

ご存知のとおり鉄道会社から生まれたブランドですから、「安全・安心」が最重要キーワードであることはこれからもずっと変わりません。
住まいの基本部分である品質管理とアフターサポートに力を入れているのも、ベースにその考え方があるからです。
鉄道事業で築いてきた「JRだから安心」というイメージは、住宅事業においても、お客様はもちろん共同事業者のなかでも評価をいただけるまでに育ってきました。

住宅というのは住んでからが一番大切。住まわれた人が「J.GRANを選んでよかった」と誇らしい気持ちになっていただけるように、担当者それぞれが努力と工夫を重ねています。

小さなことをていねいに続けていく。

Question
J.GRANだから誇れること、他にも教えてください。

田中

販売やアフターサポート・管理まで、同じJR西日本グループで運営しているので、いろいろなご意見を商品開発に反映しやすいのは当社の大きな強みです。

また、いつも同じような建物を作るのでなく、それぞれの地域特性にあった商品を考え抜いていることもこだわりの一つです。鉄道会社が母体ということもあり、開発を通じた地域貢献は常に意識しています。
その一環として、地域の方や居住者様同士のつながりを形成していくためのコミュニティデザインにも力を入れています。

Question
コミュニティデザインとは、どのような取り組みですか?

田中

住人の方々が自然と集まってくる「居心地のよい場」や、会話のきっかけとなる「しかけ」をデザインすることで、自然と顔見知りになり、やがてご近所付き合いにつながっていく。そういったコミュニティ形成のベースとなることを目指しています。

「誰かとつながっている」という感覚は、安心や心の豊かさにも通じるもの。万が一の自然災害にも、住民同士や地域とのコミュニティは大きな助けとなるはずです。

私たちはこの取り組みを「Make PLACE」と名付けて、共有スペースのさまざまな部分において工夫を重ねています。

Question
近年注目が高まっている「SDGs(持続可能な開発目標)」についてはどのように向き合っていますか?

田中

JR西日本グループがめざす「将来世代を含め、誰もがいきいきと活躍し続けられる西日本エリアの実現」のためにも、街づくりを担い住まいや暮らし方をご提案する私たちが果たすべき役割は大きいと考えています。

地域社会へ配慮された安全安心な住まいであることはもちろん、お客様が住まわれてから日々の暮らしの中で無理なく持続的にSDGsへ貢献できるように、つねに新しい情報を取り入れつつ工夫を重ねています。

JR西日本グループの住まいのブランドとして。

Question
J.GRANがこれから目指していくこととは?

田中

今までもこれからも変わらないのは、「すべては住まう人のために」という想いをつねに追求しながら、具体的な品質やサービスへ昇華させていくことです。
時代とともに、住まいに望まれることも変化していく。だから「今、望まれていることは何か」をいち早くとらえて、形にしていく力が問われると思います。

当社は早くから「製・販・管」一貫の体制を築いてきたため、住んでからのお声を聴かせていただけることも、商品開発において大きなメリットとなっています。
また、新築分譲だけでなく、分譲済みのマンションにおける住戸内リフォームや賃貸活用など、アフターサポートのニーズも今後いっそう高まっていくでしょう。

私たちはこれからも、JR西日本グループというブランドへの信頼にしっかりと応えながら、さらにもう一歩踏み込んだご提案ができるように。「すべては住まう人のために」を貫くことが、お客様に喜ばれることであり、ジェイグランの存在価値にもつながると考えています。